地震予測の方法

JESEAの地震予測の流れ
JESEA が行う地震予測は 、国土地理院の電子基準点データとJESEAが独自に設置した電子観測及びNTTドコモが設置した電子観測点データを使って地震予測を行っております。
全国には約1300点の電子基準点があり日本全国をカバーする世界に類を見ない膨大な観測データとなります。電子基準点データの内、地球中心座標系のX,Y,Z及び楕円体高(H)のデータを使っています。
毎週月曜日に前週の日曜日から土曜日までの7日分のデータを解析します。

地震予測の方法
JESEAは次に示すような知見により地震予測を行います。

  1. 週間異常変動を用いた方法
    週間異常変動を使って異常変動を示したエリアの数や範囲によってその周辺での地震発生の可能性を予測します。但し、本予測手法は震源の位置及びそのエネルギーの大きさであるマグニチュードを言い当てることを目的にしていません。あくまでも地震の発生に繋がるような異常変動を検知して地震発生の可能性を予測しています。
    特に一斉変動を起こしたエリアの範囲が広いほど大きな地震につながる可能性が高いと判断します。
    全国一斉に異常変動があった場合は、6か月位経過した後に大きな地震が発生する可能性が高いです。
    地方単位で一斉に異常変動があった場合は、3か月位経過した後に中地震が発生する可能性があります。
    少数点で異常変動があった場合は、約1か月後に小~中地震が発生する可能性があります。

    震源が近く浅い場合は、週間異常変動の値には大きく表れ早く地震が発生することが多いです。一方、震源が遠く深い場合は、週間異常変動の値は小さく遅く地震が発生することが多いです。
    したがってすべての地震を週間異常変動だけでは予測できません。
  2. 隆起沈降を用いた方法
    隆起沈降を使って隆起沈降の値の大小、及び隆起と沈降の上下幅の大きさに異常が認められた場合は異常を示した基準点のエリアは、地震発生の可能性が高いと判断します。
    長期間にわたる隆起または沈降をグラフでチェックし傾向を分析します。隆起から沈降あるいは沈降から隆起に変化しているか等も重要な判断材料となります。
    隆起と沈降の上下幅が急激に拡大した場合は、地震の前兆現象と見なします。
    隆起沈降グラフで一斉変動がある場合も前兆現象と見なします。
    隆起沈降の異常変動は全国レベル、地方レベルでも起きるので、震度の大きい場所を特定することが難しい場合もあります。
  3. 三角形面積日変動率を用いた方法
    三角形面積日変動率を使って地震予測に役立てていますが全ての電子基準点を使って無数の三角形を形成し分析することは困難なので特に着目する南海地方、東南海地方、東海地方、首都圏富士山周辺の電子基準点を選定し限られた数の三角形について分析を続けています。地震の動きは、三次元的にどの方向にも起きる可能性がありますのでXY、XZ、YZ投影面の3つの三角形について計算して閾値を超える事象の発見に努めています。週間異常変動及び隆起沈降の分析では発見できないような前兆現象が三角形面積日変動率で発見できる場合もあります。
  4. 累積変位を用いた方法
    地震の動きは、三次元的にどの方向にも起きる可能性がありますので当社ではX、Y、Z、Hの累積歪をグラフ化してどの変量が一番鋭敏に異常を示しているかを判断しています。その鋭敏に変動する変量の累積歪に閾値を設定し、閾値を超えた点を地図化して地震の振れの大きい地域を特定します。週間異常変動、隆起沈降で地震の揺れの大きい地域を特定できない場合でも累積変位で地震の揺れの大きい地域を特定できることがあります。
  5. 三次元解析を用いた方法
    東西変動図、北南変動図、水平変動図の3種類があります。
    東西変動図と北南変動図は過去のある日付を基準にしてX、Y、Zのデータを東西成分、南北成分に変換し 画像化し地殻の変動を見える化したものです。水平変動図は周辺と異なる動きをしている地点を強調して画像化したものです。これらを毎週見て地殻の変動を監視しています。
  6. 静穏期間について
    興味深いことですが、異常変動などの前兆現象が見られた後、ある一定期間全く異常がない状況が続きます。これを静穏期間と呼んでいます。
    静穏な状態は、2つの解釈ができます。ひとつは地震発生の可能性がない安定した状態です。もう一つは地盤、地殻が互いに押し合っていて拮抗している状態です。静謐期間に小地震が起きた場合当社では、拮抗状態が崩れてさらに大きな地震の発生の可能性が生じつつある解釈します。このように、静謐な状態は極めて重要な事象ですので何も異常変動がなくても注意を呼びかけています。