電子基準点データについて

     

JESEAが地震予測に利用している「電子基準点データ」の取り扱いについて

電子基準点はご承知のように国土地理院が設置管理しています。全国に約1300か所あります。1つの機関が管理する数では世界一であり他に類を見ない日本が世界に誇れる素晴らしい観測網です。また、国土地理院の解析方法も世界に誇れる高い精度であります。

電子基準点データとはアメリカのGPS、ロシアのGLONASSなどの測位衛星(GNSS)が発する電波を全国約1300の電子基準点が受け解析して得られる座標値データです。このデータにつきまして国土地理院は下記のようにホームページ上で示しております。
「その変化の中には、地面の動きに関する情報が含まれており、注意深く分析することにより、日本列島の広域的な地殻変動を把握し、地震や火山活動に関する調査研究に役立たせることができます。」
JESEAはこのデータを独自の複数の方法で解析し地震予測に利用しています。

 しかし、その中には、「地面の動き(地殻変動)だけでなく、前線の通過や大雪といった気象の変化、上空の電離層の擾乱、周辺樹木による電波の受信障害、地下水のくみ上げ等による観測点固有のローカルな変動、アンテナ交換等に伴う人為的なオフセット量等、様々な原因によるノイズが含まれており、微妙なシグナルを捉えるためには細心の注意が必要となります。」(国土地理院ホームページより)

そこでJESEAではこれらの要因を2つに大別して考えております。
まず、「豪雨や豪雪等」は地震の主因にはなりませんが一要素にはなり得るものと考えておりますので重要な要因として扱います。
しかし、それらの変動には、地震に繋がらないと思われる因子も存在しており、きめ細かくそれらの変動を見ております。
次に「周辺樹木による電波の受信障害やビルによるマルチパス、アンテナ交換等に伴う人為的なオフセット量等」に関しまして申し上げます。
これらの電子基準点データに関しては、国土地理院のホームページのスカイプロット、保守作業リスト等を活用し、データの欠測値の有無および上空視野障害や受信ノイズ等による受信障害の程度により信頼性を評価した上で棄却しています。
つまり、計測の不具合によるデータは使用しないということです。
また、単点の異常に関しては、周辺の電子基準点の変動量と比較し、細心の注意を払って取り扱っております。つまり単点の異常イコール地震の前兆という結論にはすぐにはならないということです。


JESEAの座標値の取り扱いについて

JESEAの使用している電子基準点の変動値は、日本のある地点を基準点として固定するのではなく、地球中心座標系と言って地球の重心が基準点となります。つまり地球で一番動かない点を基準点として使用しております。地上のある地点を基準点として固定するとその基準も動いているので固定点が変われば変動方向も変化してしまいます。しかし、地球中心座標系を使用すれば常に一定となります。