東日本大震災に対する検証

東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の予兆前兆
2011年3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)は果たしてJESEAの開発した方法で地震の前兆を捉えることができるのか、改めて電子基準点データを詳細に分析しました。


6か月前
地震の半年前2010年9月と5か月前の10月に一斉異常変動が起きました。


図1 2010年宮城県隆起沈降グラフ


半年前の9月と10月に一斉に変動しました。上の図は宮城県の隆起沈降グラフです。東北地方太平洋沖地震の予兆と考えます。


2か月前
2011年に入ると1月8日、9日、10日に東北地方で一斉異常変動が見られました。
図2は電子基準点のYの値の2年前との差分を示したものです。X、Z、Hの値にも変動が見られましたがYの値に一番鮮明に異常変動が見られました。


図2 2009年~2011年Y値の差分グラフ


2か月前に一斉異常変動が表れる。巨大地震の前兆と考える。3日前には前兆すべりが見られる。


5週間前
さて2ヵ月を切った時点からは地殻に貯まるエネルギーの大きさに着目する必要があります。
分かりやすくするために、図2で示したYの2年前との差の値を累積すると図3に示したグラフになります。
これは東北地方の地震・津波被災地の12点の累積歪(ひずみ)曲線です。
累積の値が1mを閾値(いきち)として警戒線を引くと約5週間前から順番に気仙沼、大船渡、志津川、牡鹿、釜石、女川、福島、名取の8点が閾値を超えました。


図3 2011年1月1日~2011年3月11日Y値の累積歪グラフ


5週間前に閾値を超え、3日前には前兆すべりを捉えている


3日前

図4 気仙沼のXYZの変動値

上の図は宮城県気仙沼のXYZの変動グラフです。
特にYは3月8日からプレスリップと思われる現象が出ている。
図3・4で着目していただきたいのは、地震発生の3月11日の3日前の3月8日から異常な落ち込みを示したことです。
これは前兆すべり(プレスリップとも言います)だと解釈できます。
図4では顕著に地震発生3日前から前兆すべりとみられる変動が特にYの値で見られました。

以上述べました地震予測に関する科学的根拠は、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)を詳細に検証した結果分かったことです。

この検証結果を今後の巨大地震の予測に生かしていきたいと考えます。但し、電子基準点のデータは約2週間遅れで公開されるため前兆すべりは捉えられない可能性があります。