東日本大震災後の地殻の動き

1)水平方向ベクトル図&隆起・沈降図
下記の図は、震災の約1か月後から今年初めまでの動きを表したものです。 東日本大震災後の水平方向の動きを矢線にし、高さ方向の動きを表した隆起・沈降段彩図に重ねました。 震災後の5年間も東北を中心に大きく動いています。

東日本大震災で宮城県の牡鹿は東南東方向に5.3m動き、東北地方を中心に日本中が大きく変動致しました。 その後、牡鹿は今年2月までの約5年間で東南東方向に約90cm動きました。
岩手県、宮城県、福島県の3県が震災後の5年間でいかに大きく隆起し、東南東または東方向に水平移動しているかが分かります。 秋田県、山形県は反対に大きく沈降していますが、水平方向は東南東方向に変動しています。 茨城県、千葉県は隆起して東南東方向に変動しています。
房総半島南部、伊豆半島南部、伊豆諸島の隆起・沈降および水平方向の変動は上記の変動と異なります。

2)隆起・沈降グラフ
東日本大震災後、東北の太平洋岸の地殻がどのように動いてきたのでしょうか。 震災前から今年初めまでの隆起・沈降をグラフにまとめました。

この地震で宮城県の牡鹿は約110cm沈降しました。 その後5年間で約40cm隆起しています。 岩手県の大船渡では約75cm沈降し、その後約25cm隆起しました。
上記3県は地震で大きく沈降し、その後隆起を続けていますが、その進行速度(グラフの傾きの角度)は地域によって異なります。 隆起の進行速度の違いが新たな歪みを生んでいると考えられます。 この付近に地震が多く発生している原因の一つです。