【特集】平成28年熊本地震

2016/4/20


1)熊本地震の特徴(4月20日午前10時現在)

  1. 震源の深さが10~12kmと浅い内陸部直下型地震。
  2. 4月16日1:25に起きた本震(M7.3、震度6強)の前の4月14日21:26に大きな前震 (M6.5、震度7)あり。
  3. 前震、本震、余震を含めて震度5以上の大きな地震が合計19回、震度1以上は680回程度発生。
  4. 震源は熊本県熊本市周辺から大分県中部まで広範囲。
  5. 被害は家屋倒壊、土石流、地滑り、斜面崩壊、路面・田畑亀裂、停電、断水など甚大で47人の死者。

2)熊本地震の予測経緯

  1. この地域は断続的に要注視と要注意を発信。
  2. 週間異常変動は大きな値が出なかったため要警戒レベルにせず。
  3. 昨年の年末から今年にかけてこの地域は沈降が進行したため要注視を発信。
  4. 特に熊本県の千丁と球磨で高さ方向の異常あり。2点の距離は20km程度と近距離にもかかわらず、 最大5cm近くもの変動差があった(グラフ参照)。

3)日々のデータに見る熊本地震の特徴

  1. 以下の5点は震源に近い電子基準点。
  2. 城南1点のみが4月14日に約6cm大きく隆起し、その後大きく沈降。 この変動は1日分のデータであるため、約6cmの隆起が地震の前兆であったかは特定できず。
  3. 地震により隆起している箇所と沈降している箇所が存在。

改めて地震予測期間の精度を上げることが必要だと認識しております。 今年度中にNTTドコモの電子観測点が全国16か所に建てられJESEAの自社電子観測点と合わせて18か所で リアルタイムデータを用いた実証研究が本格的に始まります。 少しでも予測期間の精度が向上できるよう研究を進めて参ります。


4)熊本地震に見られた地殻変動

  1. 地震発生時とその4週間前との垂直方向および水平方向の変動を隆起・沈降段彩図と水平ベクトル図で表現する(図参照)。 垂直方向の変位は隆起しているところがあれば沈降をしているところもある。 水平方向の変位は北東と南西の正反対に変位しているところがある。 また北方向および南方向に変位しているところもある。
  1. 東西異常変動図および北南異常変動図を示す(図参照)。 それぞれ異なる方向に動くブロックが現れているのが分かる。 地震で地殻が様々な異なる動きをしたことが一目で分かる。 色の境目に注意。